今回の事例は、麺のズボンに万年筆のインクがついてしまい、擦ってしまったとの事でした。
シミがついた時、どうしますか?
まず擦ってしまうという方、多いのではないでしょうか?
ですが、それはやってはいけない事なのです。擦った結果、生地が痛み、さらに汚れは繊維の奥に入り込んで取れにくくなるという何もいいことのない結果が待っている事が多いです。
今回ご依頼いただいた品物です。
インクがついてしまったが、ご依頼はこのインクのシミ抜きのみです。
さて、そうなると結果はわかっています。インクが取れたとしても、痛んで毛羽立っている部分がはっきりとわかるようになります。
今までの事例はさらに部分染色を施して綺麗になった事例ですが、今回はあくまでインクを取るだけというご依頼。
アフターです。インクは綺麗に無くなっていますが、白っぽくなっている部分が残っていますね。この部分がスレなんです。
摩擦によって繊維が切れて、毛羽立っているので白っぽく見えているわけです。
今回の品物は普段履いているズボンなのでインクが取れていればいいよ、という内容かと思いますが、お出かけ用のズボンなどでしたらやはり人の目を気にしてしまいますよね。
インクが付いた時は慌てて擦ってしまったのだと思います。まず、ほとんどの方がそうするでしょう。
ですが、この事例を見ていただけた方は慌てずにティッシュなどを当ててシミを移すような方法を心がけてくださいね。
スレがなければ、シミ抜きだけで綺麗にする事が可能です。
載させていただいた画像は、同じ症例でお困りの方の参考の為、掲載させていただきました。
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